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バシェ音響彫刻と私「運命の出会い」

私がバシェ音響彫刻に出会った時、運命的な物を感じた。

たまたま知り合いの作品を観に初めて京都芸術センターを訪れ、作品を見た後、

帰ろうとした時に目に留まった怪しげな看板。

遠くから見ると、何て書いてあるのかわからない。

近くに寄ってみたがデザイン重視で書かれた文字は読めなかった。

建物の中に何が展示されているのだろうと入ってみた。

目に飛び込んできたのは宇宙船のような銀色の物体だった。

金属製の彫刻だなと近寄ったところで後ろから「音を出しても良いですよ」と係りの人から声をかけられた。

「ええ!?これは何だ!?メタル・パーカッションなのか!?こんなに斬新なデザインは見たことないぞ!?

よく見るとその金属の彫刻の傍には木製や金属製のバチらしき物が置いてある。

入館して1分も経たないうちに興奮度MAX状態である。

叩く、擦る、バチを変えたりしながら強く、弱く、、、、時間はわからないが5分くらいのような気がする。

インダストリアル・ミュージック大好きな私は、今までいろんなメタル・パーカッションを見たり、聴いたりしてきたが、

この音響彫刻は響きが独特で残響も長い。マイクも付けずに生音だけでこんな音量が出るとは!

このデザイン性の高い残響板が効いているのだろう。

などと独りでフムフム言いながら、気が付けば後ろに順番待ちをしている人が居た。

本当は譲りたくはなかったが、そうもいかない。

係りの人に説明を受けると、この展示会は今日始まったらしく、

近々この音響彫刻を使用したコンサートがこの京都芸術センターで行われると言う。

何というタイミング!今日はこの音響彫刻に出会うためにここへ呼ばれたのだと感じた。

すぐに受付でチケットを購入。

こんな楽器であり、彫刻でもある「音響彫刻」なるものがこの世に存在してたことを何故今まで知らなかったのだ?

​すごく悔しく思えたが、今ここで出会ったのは何か意味があるのだろうとコンサートを楽しみに待った。

​この時から和太鼓と一緒に鳴らしてみたい!と思っていたのであった。

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